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パトリオット・デイのタキのレビュー・感想・評価

パトリオット・デイ(2016年製作の映画)
1.1
タイトルの「パトリオット・デイ」とは愛国者の日という意味。アメリカのマサチューセッツ州、メイン州、ウィスコンシン州の3州の4月の第3月曜日に制定されている祝日で毎年ボストンマラソンが開催される日となっている。2013年のボストンマラソン爆破事件をベースに2016年に映画を制作。この制作のスピーディさと102時間で犯人逮捕となるそのストーリー展開、訴えるテーマの力強さはとにかくアメリカっぽい。
ボストンの警察官が老いも若きもみんなかっこよく犯人に拉致され車を盗まれた若者もとても頭が良く勇敢で、対して犯人の二人組は計画も荒く動機もひとりよがりで通報をしなかった友人や犯人の妻共々まるで悪の化身のような存在として描かれていた。
そして善の側に立つ人間は悪に勝つは善であり愛はなにより強いと幾度となく訴えかける。しかし愛する人を守りたいという誰しもが持っているその動機とナショナリズムとは同義ではない。そのあたりをあえて混同している。アメリカの正義が世界の正義だと訴えかけてくる恐怖しか感じない。
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