ピーターバーグはマークウォールバーグが好きだなぁ(*´-`)と。
史実というにはあまりに近くて、事件もその後もよく覚えてる。
当事者たちへのインタビューを使う映画作りはピーターバーグ監督の得意技って感じだけど、実際の報道映像や監視カメラ映像まで使用(すごいね、どうやるの??)された本作は本当にリアルで、どこまでがリアル映像でどこからが映画の映像か迷うシーンもあるほど。ヒーローを無理に描き出す感じじゃなくて、むしろヒーローは他の皆さんってことでマークウォールバーグが地味だったところがとても良かった。
バーニング・オーシャンと違って「事件始まりかー、人が死ぬのは辛いもんね。あとは犯人捕まえるまでだから、泣かずに観れるわね」なんて思ってたわたしを殴りたい笑。警察や捜査関係者の、ボストンの町の人たちの、事件解決を望む勇敢な行動に心をうたれた。事件で負傷した人たちが乗り越えていこうとする姿にも。終盤にかけてティッシュ使用量めっちゃ増えたよ。
それにしても、ツァルナエフ兄がダンマンを逃してしまってツァルナエフ弟を叱責する場面の、暴力と抑圧で行動をコントロールしたりされたり、誤った認識を植え付けようとする様子が怖かった。これの繰り返しで「911はアメリカ政府の陰謀!インタビュー受けてるのはみんな俳優!」とかの洗脳いっちょ出来上がり…なんだろうか。ツァルナエフ弟の「浅はかで愚かなこども」って感じがもうやるせなくて、本当に怖い。