このレビューはネタバレを含みます
主人公たちが次はどんな手品を見せてくれるのか、ずっと期待したまま見てられます。
「近づきすぎると見えなくなる」とは、まさにこの映画のオチのこと。この映画自体が1つのイリュージョンであるかのような作品。
原題の「NOW YOU SEE ME」も、映画を身終えた後になるほど!となります。
見終えた後思い返すと、ディランの三流っぷりの描写がうますぎる…
全く無能というわけではないのにホースメンにかかったら掌で踊らされてしまう程という絶妙さ。変に三流に突き抜けてないから全く最後まで疑えませんでした。
この映画のオリジナリティは、マジックショーを見るように登場人物たちに転がされる気持ちよさだと思います。
ちょっと気になったのが、ホースメンたちが犯行に手を染める動機が不十分であることと、メンタリストがチートであること。布から瞬間移動の機械が出てきたりホースメンがお札になったりなどのおそらく実現可能であるというよりは演出としての意味合いの強いマジックに種明かしがなく、それが種明かしのある実現可能なマジックと同じ世界線にあるということ。
細かいことを気にしなければ、映画を普段見ない人にも自信を持って勧められる作品だと思います。