レク

彼女はパートタイムトラベラーのレクのレビュー・感想・評価

3.5
タイムマシンで過去にタイムトラベルしたがるのはどんな人間か?について考察した思索劇のヒューマンドラマ。

製作陣の導き出した答えは「過去に囚われる人間は現在の自分を変えるためにタイムトラベルしたがる」というもの。
誰だって後悔の一つや二つあるものだ。
過去への固執が後ろ向きに、自らの気持ちを過去に置き去りにしている。
そんな彼らが今を、これからをどう生きていくのかを模索していく。

過去と向き合い、前を向いて生きていかなければならない。
彼らにとってこの旅はそんな過去との決別、旅立ちの一歩なんです。

邦題は兎も角、1997年に実際に新聞に掲載された『タイムトラベルの同行者募集』広告をヒントに作られた今作。
タイムトラベルという言葉からSF要素を期待して観てしまうと肩透かしを食らうこと間違いなしですが、ドラマとしては面白い。
肩の力を抜いて観てもらいたい作品です。
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