あやこふ

タイニー・ファニチャーのあやこふのレビュー・感想・評価

タイニー・ファニチャー(2010年製作の映画)
3.8
自分がダメなのは自分が1番よくわかってる。でも何かを始める気にもなれないし何をしたらいいかもわからない。思い付きで何かしてみるけどやっぱりうまくいかなくて…。
大学卒業後の20代のそんなひとときを本当に、ほんとうにリアルに描いた、short version of『GIRLS』な作品。
『GIRLS』のジェッサとレイも役名は違えどほぼ似たような性格の役で登場しているし、『GIRLS』鑑賞者にはお馴染みの雰囲気。

オーラがたまにびっくりするくらい自己中心的なのは、どこかで自分には才能があって、いつか成功するはず、という確信があるからなのかな、と。だから余計にこんがらがっちゃう! しかも近くにはアーティストとして文字通り成功した母親がいるし。
最後にその母親に認めてもらえて、ようやくモラトリアムも終わりそう?と思えど、きっとここからGIRLSに繋がって、またもがいていくのだろうな。現実は、そうそうドラマティックにはいかない。
でもなんで、こんなに愛しいんだろう。