スギノイチ

大怪獣バランのスギノイチのレビュー・感想・評価

大怪獣バラン(1958年製作の映画)
2.5
怪獣映画には「どうしようもなくつまらないが怪獣マニアとして観ておかねばならない映画」というのが存在する。
「ギララ」「ドゴラ」辺りが代表選手だが、この映画もその道のエリートだ。

水中にひきこもったバランと自衛隊の戦いはグダグダの極み。
もったいぶったバランの飛行シーンは、ピクリとも動かない飛び人形がゴーッと平行移動するのみ。
僅かな都市破壊シーンときたら「ゴジラ」の映像を流用しまくっている。(思いっきりゴジラの尻尾が写っている)
「光ものを食ったら当たって死んだ」というバランの死にざまもかなり間抜けだ。

しかし、死にざまこそ無様なものの、バランのルックスは怪獣トップクラス。
夜叉、迦楼羅、蜥蜴、獅子、狛犬、猫、架空・実在の入り混じった動物や伎楽面を集合させた様な面構え。
俊敏さとしなやかさがビンビンに伝わってくるボディは史上最高クラスだ。
秘境の中に佇むバランの絵面は本当に神秘的だ。