このレビューはネタバレを含みます
彼女がタバコをふかしながら🚬
ソファーベッドに横たわり、思考するシーンがなんだか好き。
何度かあるこのシーン、ゆったりしている様に見えて、彼女の頭の中はフル回転しているんだろうなぁ〜音まで聞こえそう
1960年代初頭、ハンナ・アーレントは元ナチス高官アドルフ・アイヒマンの裁判の傍聴記事
「エルサレムのアイヒマン 悪の陳腐さについての報告」を執筆・発表するが、記事は大論争を巻き起こしてしまう。
彼は愚かではなかった。
まったく思考していないこと、
これは愚かさとは決して同じではない、
それが彼があの時代の最大の犯罪者の一人になる素因だったのだ。
と、彼女が執筆した一部の内容、アイヒマンは思考を停止していたと、"無"の状況で何万ものユダヤ人を収容所に送っていたと
無の恐ろしさを呈したのだ。
今作はもう随分前に鑑賞していて、中々レビューする事ができなかった。
しかし、目の前の出来事に目を瞑り、無策で国民の生活すら守る事のできない世の中と重なり、現実逃避しているアイヒマンと政府がどこか似ているように思え文字にすることに。
そしてアイヒマンに関わる作品を連続して鑑賞したのでした。
『スペシャリスト』ドキュメンタリー
『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』
『検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男 』
『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』
『顔のないヒトラーたち』
アイヒマンについては、それぞれ脚色の違いはあるが国の裏取引があった事など興味深く多くを学ぶ事が出来たと思います。
多くの情報が錯綜してる現代の世の中、
何が正解か不正解か、
流されることなく、
"思考する"ことがとても大切な時代が来ていると強く思います。