猫田

ハンナ・アーレントの猫田のレビュー・感想・評価

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)
3.7
ホラーやらサスペンスはよく見てるくせに、ホロコーストを題材にした映画が苦手な私は、結構気合いを入れて鑑賞。目を背けちゃいけないが、未だにシンドラーのリストとか見られない…恐ろしくて。これを見て改めて思ったのは、この世で一番恐ろしいのは、善にも悪にも姿を変えてしまう人間だということ。惨劇のホロコースト。その出来事の中枢を担った人物の裁判を傍聴し、悲惨にも自らそれを体験してしまった過去をもつ彼女があくまで客観的な見方で、批判や中傷を浴びても、果敢にその出来事の本質や本当の悪の姿、逆に人間のもつ思考する力の大切さを切々と力強く訴えるシーンには心を打たれた。ハンナアーレントは、本当に強く優しい女性だと思う。"歴史を裁く"って、すごい言葉だ。
(そして、重要な主人公の名前のハとアを逆に覚えてしまう自分の記憶力の悪さも恐ろしいよ…)