ハンナ・アーレントの作品情報・感想・評価

「ハンナ・アーレント」に投稿された感想・評価

Ryoko

Ryokoの感想・評価

4.6
6/28/2016
tora

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4.0
これは色々考えさせられるなぁーー

随所に散りばめられた言葉やメッセージが頭の奥にバシバシ刺さるみたいだった。

特に最後のスピーチ。
”世界最大の悪は、平凡な人間が行う悪。動機もなく、信念も邪推も悪魔的な意図もない。人間であることを拒絶した者である”というのを何だか身震いする思いで聴いてた。

当時であれば、戦犯を真っ向から非難して断罪するのが世論だったと思われるのに、アーレントは"善悪を考える力もない、人間の程度の低い連中の犯罪だった"と恐れず言い切る。色んなストーリーが乱立する中で、そんな姿にフォーカスを当てたのがこの映画の秀逸なところなのかも。

そんでもって、アイヒマンは何処にでもいて、ともすれば自分も成りうるな、って。

”考えることで人間は強くなる。危機的状況にあっても、考え抜くことで破滅に至らぬように”

歩みも思考も止めちゃだめだね。
教訓の多い映画だったー!
わま

わまの感想・評価

3.8
ある程度の知識は構えておかないと、本当にチンプンカンプンのまま終わってしまいそうな作品だった。ここまで排他的な映画はあまりないと思うが、、

この映画の時代は、お父さん世代ってことでいいのかな?ナチやジュードが親になる世代で、問題が未だ提起され続けているのは事件の規模からして勿論なのだけれど、だからこそ、自分の哲学を包み隠さず、一切の私的感情を抜いて、世間に記事を発表したことがすごいと思った。

もちっと勉強してまた観たいノォ〜
irina

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3.6
こんなにも強い人がいるんですね。
自分も迫害されたひとりなのに、しっかりと客観的に物事を捉えている。普通はできない。

そして「思考の停止」。一見穏やかなこの現象がホロコーストを作り上げたという彼女の持論は、客観的立場の私にはものすごく説得力がある。殺意も悪意もない平凡な人間が、虫ケラのように人を殺してしまう現象。
「思考の停止」と「洗脳」は違うのだろうか、とふと思う。
mikoyan358

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3.0
2015/10/11鑑賞(鑑賞メーターより転載)
自らもナチスに迫害を受けていたユダヤ人哲学者ハンナ・アーレントが、1960年にイスラエル当局に捕えられたナチスの戦犯アドルフ・アイヒマンの裁判を巡って起こした(というか起こってしまった)大論争を克明に再現。見るからに小物のアイヒマンの振る舞いから「彼をそうさせた社会が悪」と毅然と主張する彼女に対し、ナチスへの怒りに震えるユダヤ人は全く理解せず国賊扱いしていくが、この構図は十数年前のアメリカでもよく見たような...果たして同じ状況で自分が決して屈しない彼女の真意を理解できるかどうか、正直自信はない。
siho719

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4.2
「凡庸性の悪」

思考能力が停止した凡人がユダヤ人大虐殺という悪を生み出した。

ハンナが考え抜いたこの見解には目から鱗だった。その通りである。ナチの問題だけでなく、戦争や大虐殺などの悲惨な歴史の背景にはそれがある。

私たちは「思考」することをやめてはならない。きちんと「思考」し、世の中のことを知っておかなければ、知らぬ間にあっという間にまた同じことを繰り返してしまう。簡単に。そのことを再認識させられた。

ハンナの最後の講義は素晴らしかった。繰り返し観た。あんな講義を受けてみたい。
イロイロ考えさせられる映画でした。勇気あるかただったんですね。
「凡庸な悪」。今の時代だと、スッと受け入れられるこの悪についての考え方が、アイヒマンの裁判に関しては、徹底的に世間からも受け入れられなかったのは、世間もまた、思考をやめて凡庸な悪の中にいるように見える。
自発的、根本的な悪よりも、凡庸の悪に陥り、集団ヒステリーが起こるのを、歴史は何度も繰り返しているのに、未だこの考え方があまり認知されていないのは、少し怖い。
maho

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3.1
「言葉はこうして生き残った」で紹介していた映画「ハンナ・アーレント」。
ユダヤ人哲学者のハンナ・アーレントは、ナチス戦犯アイヒマンの歴史的裁判に立ち会い、レポートーをニューヨーカー誌に発表した。そして、ユダヤ人指導者が強制収容所移送に手を貸したとする記述がもとでバッシングを受ける。

終盤のアーレントのスピーチのシーンが見せ場。実話を元に丁寧に描かれていて、もう少し知っておかなければと思っていた当時のことを知るきっかけになりそう。
film65

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4.0
思考するのをやめた時、悪はやってくる。
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