かおる

ランナウェイ 逃亡者のかおるのレビュー・感想・評価

ランナウェイ 逃亡者(2012年製作の映画)
3.3
タイトルで勝手にアクションかなと思ってみ始めたのですが、全然違いました。しっかり社会派サスペンス。

主人公は過去にウェザーマン(1970年代に活動した学生による反体制グループから飛び出した極左グループで、テロ行為を行った)に所属しており、その時に起こした銀行襲撃とその際の守衛殺害の容疑で指名手配されていました。30年以上経ち、当時の仲間の1人が逮捕されたことで、自分にも捜査の手が及ぶと考え追跡から逃れようとします(タイトル通り逃亡)。その先は観てのお楽しみです。

ウェザーマンのことは全く知らなかったのですが、知識がなくてもちゃんと理解できる作りになっていたので、置いていかれる感なく最後まで観れました。
少しずつ伏線回収されていくのも面白いと思いました。
そしてキャストが豪華!

ロバート・レッドフォードはおじいちゃんになっても相変わらずかっこいいですね…!さすがに娘は孫に見えちゃいましたが…今回の役は実年齢より15歳くらい若いので…
監督・製作・主演ということで、描き方(スタンス)には彼がリベラルであることも影響しているように感じました。

物足りなかったのは、共犯者ミミの心情の変化があまり描かれず、結末があっけなく感じてしまったところです。結末に大きく関わるところだから、個人的には想像させるよりもう少し説明してほしかったなと…
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