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ワイルド・スピードX2のmaverickのレビュー・感想・評価

ワイルド・スピードX2(2003年製作の映画)
4.0
ワイルド・スピードシリーズ第2弾。
昔観たのにFilmarksの鑑賞リストに登録漏れしてた・・。この際だから再度観ての感想をば。

03年公開なので、今観るとだいぶ古さを感じる。初期の頃のワイスピは結構B級映画の雰囲気で、でもそれがまた味があって良い。ストーリーはとってつけたようなもので深みはないが、純粋にカーアクションの凄さで勝負している車好きのための映画。作品規模は今のワイスピの方がスケールも大きく大作映画として成功しているが、ストリートで改造車がバトルを繰り広げる絵の撮り方は初期の頃の方が秀でている。
そもそも『ワイルド・スピード』という映画が当時のアメリカのストリート・レース文化を基に映画化したものであり、続編である本作もその背景を感じさせる作りになっている。主人公の愛車であるスカイラインGT-Rや、ランエボ、スープラなどの日本車が大勢登場するのも、アメリカのストリート・レーサーに日本のスポーツコンパクトと呼ばれる車種が大人気であったから。日本車に多大なるリスペクトを込めている本シリーズは、日本人であれば純粋に嬉しい。必然的に日本でも人気になるわけだ。

本作の主人公であるブライアンを演じるポール・ウォーカーが若い。シリーズを重ねるごとに俳優としても成長してゆくが、本作の段階では笑っちゃうくらいに初々しい(笑)。でも車に乗ると眼光鋭く迫力が増すのはさすが。粗削りな雰囲気が良い意味で本作にマッチングしている。
相棒ローマン役のタイリース・ギブソンのキャラが濃いので、正統派なブライアンとのバランスが絶妙で。典型的な白人と黒人のバディものではあるのだが、鉄板という感じでやっぱり面白い。シリーズで唯一、ドミニクが出てないんだよね。その代わりがローマンなんだけど、しっかり作品を成り立たせていた。今でこそスピンオフが製作されているけど、それぞれのキャラの物語で作品を派生させても面白いものが作れただろうなと。
ヒロイン役のエヴァ・メンデスもセクシー。ピンクの愛車を駆るスーキー役のデヴォン青木も可愛かった。デヴォン青木、昔は結構好きだったんだよね。可愛いとセクシーが同居してる女性が結構好みなのです(笑)。

冒頭のストリート・レースから胸熱。カーアクションは実車を使った本物で、車好きにはたまらない。登場する車のカスタム具合を見ても、いかに本作に本気でお金をかけているかが分かる。車好きに愛される作品なのは間違いない。車内の会話シーンとか、背景が合成と分かるシーンもあるのだが、そこの技術はしょうがない。今のワイスピとはだいぶ作風が違うが、初期こそ至高という意見も理解出来る。主人公ブライアンの、やんちゃしてた時代という目で見るのも良いかもね。
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