このレビューはネタバレを含みます
良い評判を聞いていたので、正直、物語の終盤までは期待はずれでした。
ギャグも結構あるのですが、下ネタが悪いわけではなくて、日本でいうテレビドラマ的な演出が気になってしまって、個人的にマイナスでした。自然に笑いを入れて欲しかった。
青春時代の描写も、そこまで、名作というほど良いとは思わなかったし、ヒロインがなぜ主人公に一歩踏み出さないのか、というところも少し引っかかった。
あと、あくまでリア充グループが物語の中心で、ガリ勉、オタク層は大学時代にちょろっと出てくるくらいなので、ある程度青春してた人じゃないと序盤中盤は刺さらないと思う。
正直青春ものとしてはすこし退屈に感じて、終盤までの点数でいったら、3.4くらいでした。
でも、ラストシーンにはやられた。
素晴らしい。
私は幼稚さを必要以上に肯定する人が嫌いで、馬鹿やること最高!みたいなノリも本当に大嫌いです。
でもこの馬鹿で幼稚なキスシーンは、とても残酷で美しかった。
振り返れば後悔だらけだけど、それを抱えて生きて、心で泣きながら笑って。
青春にケリをつける主人公に涙しました。