コーヒーマメ

新しき世界のコーヒーマメのレビュー・感想・評価

新しき世界(2013年製作の映画)
4.0
暴力組織で8年間、潜入捜査を続けてきた警察官が会長の急死により、後継者争いに巻き込まれる。
あらすじだけ読むと『インファナルアフェア』を頭に浮かべるが、実際は違う。
この映画は完全に、「韓国版ゴッドファーザー」!!!
警官の職務と組織の絆との間で葛藤する姿を描き、過去のマフィア映画を踏襲しつつ、めちゃくちゃ面白い韓国バイオレンスになっている。

まず、オープニングから引きつけられる。
マフィア映画において、人体をドラム缶に入れて海へ投げ入れるのは定石だが、セメントを無理矢理飲ませるのは史上初でしょ!?!?
おかげでその後にくる、トラック衝突シーンのインパクトも倍増。
とにかくオープニングだけで一気に引き込まれるので、眠気吹っ飛んで即効、ハイになれます。

そして、本作はやたらと過去のマフィア映画を意識した作りになってる。
ストーリー自体だけでなく、格調高い音楽まで至る点で『ゴッドファーザー』を感じさせるし、時折挟み込まれるキタノブルーを意識した青みがかった映像も、作品の雰囲気とマッチして良い感じ〜。
今作で一番良いキャラしてる、主人公の兄貴分チョンチョンも、『仁義なき戦い』の千葉真一さんを彷彿とさせる。らしいんですが、まだ1作目しか見てないから分からなかったっす。
いつか、『仁義なき戦い』シリーズは一気観するつもり。一体いつになるのやら....笑

エレベーターでの乱闘っぷりを見る限り、アクションシーンにおいて邦画は韓国映画に向こう10年勝てそうにない。
そう思えるほどの圧巻!
『オールドボーイ』の長回しも良かったけど、狭い空間で迫力あるアクションをする今作のほうが難易度は高い。

脚本、演技、音楽、映像のどれをとっても超高水準!マフィア映画の傑作でしょう!!!
てか、チェ・ミンシクのフィルモグラフィー凄すぎ。
『オールドボーイ』、『シュリ』、『ブラザーフッド』、『クライングフィスト』、『悪いやつら』、そして『新しき世界』。
デ・ニーロ並みの濃さですがな。