あの香港の名作『インファナル・アフェア』から12年も経ち、ついにやっと韓国からも潜入捜査モノの一級品が登場か･･･そんな余韻に浸っちまいました。
そう、冒頭から韓国作品ならではのえげつなさが全開も、徐々に警察への忠誠と兄弟の契りの間での葛藤を凄まじい緊張感で描き･･･韓国華僑の設定が後から効いて来る巧みな演出を施す。
そして、終盤にはさらに名作“ゴッドファーザー”の要素をミクスチャーし、後出しジャンケン的なズルさはあるのかもしれないが･･･それでも練りに練った裏切りの脚本にキャストもハマってるがゆえに、たまらないノワールな余韻に昇華させ、パク・フンジョン監督の手腕には拍手！
なお、キャストでは、名優チェ･ミンシクの貫録に、ベテランのイ･ソンジェの巧さ、実力派のファン･ジョンミンの熱さの三巴えが圧巻。
そんな中で、個人的にはパク・ソンウンの存在感が印象に残ってます。
