凛太朗

新しき世界の凛太朗のレビュー・感想・評価

新しき世界(2013年製作の映画)
4.3
親方ぁぁぁぁぁぁ!
あ、違う。兄貴ぃぃぃぃぃぃ!
はい。ちょっとこの映画に貴乃花親方が紛れ込んでましたものでつい。
チョン・チョン役のファン・ジョンミンが貴乃花に似過ぎていると思うのは私だけであろうか?

韓国版インファナル・アフェアということで、韓国最大の暴力団組織ゴールドムーンに潜入捜査官の主人公が紛れ込んでいて、華僑の主人公であるイ・ジャソンが、暴力団組織と警察組織の狭間でもがき苦しむバイオレンス且つ重厚なヒューマンドラマ。
アウトレイジよろしく、登場人物殆ど全員悪人って感じですが、ジャソンと同じく華僑であり、ゴールドムーンの幹部であり、ジャソンの兄貴分にあたるチョン・チョンがイイ味出し過ぎてて憎めない。貴乃花親方にしか見えなくなってくるし、親方ぁぁぁぁぁぁ!って感じになるし、ジャソンとの関係が熱すぎて最高!
そして、警察側のジャソンの上司であるカン・ヒョンチョルをチェ・ミンシクが演じてますが、『オールド・ボーイ』や『悪魔を見た』のようなイカれた演技もいいけど、こういうのもいいですね。

韓国映画らしく暴力描写が過激なの最高。生コンを口から流し込んでみたり、人を殺めるのに拳銃弾くよりバッドで撲殺だったり、包丁で滅多刺しだったり。怖いし痛いしもう…。

韓国版インファナル・アフェアというよりは、個人的にはゴッドファーザーだなと思いました。
勿論実際のファミリーでもなければ、ゴッドファーザー自体居ないんですけど、クライマックスの描写なんてモロにゴッドファーザーの影響だろって感じましたしね。
そしてこの映画もラストのカタルシスが反則である。
凛太朗

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