Kou

トランス・ワールドのKouのレビュー・感想・評価

トランス・ワールド(2011年製作の映画)
3.3
みなさんはこの作品、観た事ありますか?
数あるタイムリープ物の中で、
「隠れた傑作」と呼ばれているこの作品。



面白いかどうかは各自に任せるとして、
とりあえず内容を一言でいうと、
『映画版 世にも奇妙な物語』です。
あれが好きならこの作品もきっと楽しめますよ。
(罫線下に少しネタバレ込みあります)




森の奥深くにある謎の小屋。
そこで、全く状況の違う3人の男女が
ある出来事をきっかけに出会っていく。
3人は小屋から、そして森から
脱出するため試行錯誤していくが、
その最中、驚くべき事実が判明する──




この映画の魅力は、ストーリー。
「時間」という難しい物を題材にしながらも、
90分の間に上手くまとめており、
伏線もしっかり回収出来ている。
また、伏線も分かりやすいものから、
隠されたものまで色々ある為、
初心者から上級者まで楽しめるかなと。




後、役者も結構豪華なんですよ。
映画自体がとても地味なんで、
役者に目がいってなかったんですけど。

『ファンタスティック・ビースト』
ヒロイン、ティナ役の
キャサリン・ウォーターストン

『ワイルド・スピード ICE BREAK』
リトル・ノーバディ役の
スコット・イーストウッド
(映画監督で有名なクリントの息子)
が主演となってます。



タイムリープ系の作品をあらかた見終わった方。
手の込んだB級作品が観たい方。
共にオススメです。

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ストーリーは良いのに、
なんでこの評価なのかと言うと、
とにかくどこ映っても、
森! 森! 森! たまに、ボロ小屋!
劇中の90%が森。目が飽きます。
低予算なんでしょうがないんですけどね…。



後、勘の良い方なら展開読めちゃいます。
3人が、自分がいた年代を
それぞれ言い合うシーンがあるんですけど、
そこら辺でもう分かっちゃうんですよね。



ただ最初と最後は好きです。
金庫を欲しがる強盗に対し
「そんな人生でいいのか?
金庫の中身はお気に召さんよ」と。
あれは、タイムリープ物の醍醐味ですね。

金庫から始まり金庫で終わる。
まさに『世にも奇妙な物語』でした。
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