ぎこちない会話、的外れのジョーク、愛想笑い、相手と自分への失望。トム・ヌーナン自身による自作舞台劇の映画化は、時折これは映画だと思い出すようにアクションつなぎを披露するぎこちなさがあるが、食器片付けすれ違いアクションなど魅力的な細部があり嫌いになれない。
カレン・サイラスが割れた猫の置物を急いで隠蔽しようと水槽にドポンと落とす、トム・ヌーナンが椅子に腰掛けたままジャケットを脱ぐ際のアクションつなぎなどが良く、編集は誰かと調べてみらヌーナン自身だった(クレジットはRichmond Arrley)。
『What Hapeened was…』のトム・ヌーナンは『刑事グラハム/凍りついた欲望』の殺人鬼役のときよりコミュ障なんで驚きますよ。