停滞

昼顔の停滞のレビュー・感想・評価

昼顔(1967年製作の映画)
4.0
カトリーヌ・ドヌーヴは23歳だけど、美しく20代前半に見える若々しさと妖艶さを纏った30代の女(ややこしい)のように感じる。

見所は彼女の表情・心情だと思う、夢を織り交ぜたり他の人に語らせたりしながら、彼女の欲望の表面化・戸惑いと不安を、ほとんど彼女のセリフを用いずに表現する。これが映画らしい味なんじゃないかな〜。

それを見てて思ったのは、欲望っていうのは何かの拍子に気づかされ、芽を出して、徐々にもしくはぐんぐん成長して、気づいた時にはその欲望の奴隷となっている、みたいなある種の恐怖、人間の心の不確かさ。(教授なんては成れの果て?)

オートクチュールらしいセヴリーヌのファッションは注目だけど、勝手にしやがれのおかげで「ニューヨークへラルドトリビューーン!」も印象に残っちゃう。。。
停滞

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