初ルイス・ブニュエル。
なんというか、すごく掴みどころがなくて不思議な美しさのある映画だった(おそらくだけど彼の作品の中では見やすい方なのでは?)。
テーマは売春だけど、実は直接的描写は一切ない。でも、ドM執事とドSマダムを演じるプレイが好きなおじさんとか、死んだ愛する人を演じさせるプレイが好きな人とか、おそらく当時は衝撃的だったんだろうと思われる性の多様性を見た。
なぜ、彼女は売春に興味を持ち、そしてのめり込むようになったかはまだ分からない。まあ監督が監督なので、理屈でどうにかしようとするのは野暮なこと!
観客を翻弄するミステリアスなラストまで目が離せない、映像美に長けたドラマでした。ブニュエル作品はまだBlu-rayBOX一気買いしたのが残ってるのでガンガン見ていきます。