湿地
アイスランドを舞台にした映画といえば、永瀬正敏の「コールドフィーバー」がまず思い浮かぶ
見た頃の自分の波長とぴったり合ったのだと思う
地味な小品ながら、トラックの荷台に乗った男たちのハミングのような歌声、雪の中のシトロエンなど、脳裏に焼きついて忘れられない
北欧ミステリーといえば「特捜部Q」シリーズ
スサンネビア作品の常連でもあるニコライリーロスのキャラクターを余すところなく味わえる
原作があるとはいえ、犯罪に至る人間の心の闇、ひいては社会の闇を絶妙な語り口で描き出している
というわけで、アイスランド×北欧ミステリーであるこの作品、僕からしたら見る前から分が悪い
キャスティングがはまっていてしっかりとした丁寧な作り、世界観も嫌いじゃない
でもなんだか物足りない
ちょっとしたことなのだろうけど、ハッとさせられる要素がなくて予定調和に過ぎるのかも
「コールドフィーバー」「特捜部Q」に出会う前であれば少し違う見方が出来たのかもしれないけど
て、なんだか気の毒なレビュー?
けして悪い作品ではないです(羊の頭にはヒイたけど)
湿地だけに見てもらえれば失地回復
LAND ROVER DISCOVERY