イチロヲ

熟れすぎた乳房 人妻のイチロヲのレビュー・感想・評価

熟れすぎた乳房 人妻(1973年製作の映画)
4.5
結婚七年目にして倦怠期に陥った夫人(宮下順子)が、亭主関白からの解放を求めて、性の新境地へと旅立つ。夫(長弘)との結婚生活が恋愛の延長線上ではなくなった夫人の視点を通して「女性の幸福論」を説いているロマンポルノ。

自由奔放な姉(白川和子)と妹(相川圭子)に感化された宮下順子が、奇行と妄想を繰り広げるという内容。影山英俊演じる童貞君の挙動不審な動きが、二十歳頃の自分の姿を見ているようで、居ても立ってもいられなくなる。

童貞君は宮下順子に恋い焦がれるあまり、神奈川県の逗子駅から長井までを徒歩で追いかけていく。グーグル・マップ先生に距離を訊いてみたら、約16キロメートルとのこと。意中の人を追いかけていくのだったら、実際にできてしまうかも知れない。

結婚生活において喪失してしまったパッションを、夫人が追求していくという王道ストーリー。「私は色情魔」という看板を首からさげた宮下順子が、渋谷の街中を練り歩くシーンを実際に撮影したが、話の流れにそぐわないためカットしたという逸話あり。やはり、ロマンポルノの監督と出演者はスゴイ人たちばかりだ!