なんと言ったらよいのかわからない。
でも、この想いに、特に言葉をあてはめなくても良いような気がする。
感動とか感激とか、そういう言葉はしっくりこない。
魂の深いところに、真っ直ぐに触れてくるような、
でも強引じゃなくて、
厳しいけど優しくもあって、
何もかもをひっくるめて、それが生きることだと首肯されたような。
なにものにも似ていないのに、とても普遍的。
個人的なものを深く深く掘っていったら、人の魂と触れることができるような。
あの少年が母を見上げる時と同じ、恍惚の表情を、私も浮かべていたと思う。
あの父の放浪を、私も共に旅したのだと思う。
同じように生き抜いて、今、ここに、いる。