リアリティのダンスの作品情報・感想・評価

リアリティのダンス2013年製作の映画)

La Danza de la Realidad(The Dance Of Reality)

上映日:2014年07月12日

製作国:

上映時間:130分

3.8

あらすじ

権威的な父親との軋轢と和解、ホドロフスキーを自身の父親の生まれ変わりだと信じる、元オペラ歌手の母親との関係、そしてホドロフスキー少年が見た“世界”とは…映画の中で家族を再生させ、自身の少年時代と家族への思いを、現実と空想を瑞々しく交差させファンタスティックに描く。

「リアリティのダンス」に投稿された感想・評価

NOOO000ooo

NOOO000oooの感想・評価

4.8
アレハンドロ・ホドロフスキー作品は、エル・トポを多分20年前くらいの若い時に見て以来。正確には当時の自分には難解で意味不明で途中で挫折したので初鑑賞。
2回連続で鑑賞したが、ただただ脱帽。
これほどの凄い世界を創れる監督の作品を全く観ていなかったとは、残念という言葉では言い表せない、それほどこの映画は素晴らしかった。
MarinaSeo

MarinaSeoの感想・評価

5.0
ホドロフスキーの映画はわたしにとって芸術そのもの。本作はほかの作品と異なりホドロフスキーの個人的な部分、過去に迫る要素がありながら、精神世界の表現はトラウマ的。全てを許すための映画なのかなと思った。家族という呪いと愛、友人という救いと残酷さ、自身を傷つけるように深いところを見せていく。
ふゆ

ふゆの感想・評価

3.5
初めましてのホドロフスキー作品。この人の頭のなかを覗き見た感覚。これはその中のほんの一部であるのか、この人の全てであるのかは到底わかりえない不思議な世界だった。きっと人間が存在していく限り同時にそこに在りつづけるであろう「神」という存在のことであったり、家族との関係であったり。調べたらホドロフスキー少年は母から疎まれる存在であったと書いてあって、でもこの映画のなかではそんなことはなくて。映画のなかに望みを託したのでしょうか。

母は常にオペラ歌唱で会話をするふしぎな人に描かれているけれど、私のなかで一番すきな登場人物になった。暗闇がこわくて泣く少年にした行動もふつうじゃなくて素敵だし、裸でバーに入って透明人間になるところも素敵。どんなにありえないことでも、お母さんの言うことは絶対的に信じてしまう子供心がそこで描かれていたのだろうか。

長々とわかっているようなことを書いたけれど、私はきっとこの映画のさんぶんのいち程も理解できていない
なんだかんだ見るのははじめましてのホドロフスキー。

もうなんか色々とショッキングすぎて興奮した。
コンプライアンスにひっかかりまくるようなやりすぎな映像表現に、意味を見出せないが、監督自身の自伝映画と考えると、少年の豊かな感受性がそうさせるのかなと想像しといた。

途中からは父親の話になっていったが、むしろ最初から主人公は父親だったような気もする。


やばい映画屋さんホドロフスキー。

本能に揺られそれをそのままに表現されても、こっちはそれを理解するあなたのような能力は持ってません笑


エンドレスポエトリーが観たかったので予習で観たけど、ちょっと予想を超えてきた。
間違いなくこの作品はホドロフスキーの集大成であり、最高傑作。

「ホドロフスキー自身の自伝的作品」と言われているが、実はこの作品が描いているのはアレハンドロホドロフスキー本人ではなく、ホドロフスキーの長男であるブロンティスホドロフスキーの人生を描いた作品なのだ。

まず、この作品は前半と後半で作風が全く違う。
前半はホドロフスキーの幼少期のトラウマを描きつつ、自分を過信しすぎているホドロフスキーの父も描いている。

そして、後半からは完全にホドロフスキーの父の物語がメイン。
暗殺者として大統領の家に侵入するが、暗殺の直前で我に返り、結局殺せずに帰ってきてしまう。
その瞬間、父のアイデンティティは全て崩壊してしまい、手が動かなくなり、ついには記憶まで無くなってしまう。
自分がいるべき場所が分からなくなってしまった父。

その姿はホドロフスキーの父、ではなく主演映画に出れず夢破れたブロンティス本人の姿にも見える。

つまり、この作品はホドロフスキー本人の今を描いた作品でもあり、ホドロフスキーの幼少期の辛く切ない思い出を描いた作品でもあり、ホドロフスキーの父の再起の物語でもあり、ブロンティスホドロフスキーの自立の物語でもある。


朧気ながら決して消え去ることの無い幼き日の辛い記憶、それは時に心の支えにもなってくれるはず…
観始めた時は「完走できる?」と思ったのに、気がつけばマッマと一緒に「ハイメ~♪」と歌ってた。 終わってみれば家族の再生の物語。過去をトラッキングしながら箱庭で再構築する手作りのミニチュアみたいな映画だった。詩情な余韻を残しつつカタルシスがあり、頭の中に美しい音楽と鮮やかな色彩のイメージがいくつも残る。 映画って人の頭の中のように夢の中のようにわけわかんなくて整理されてなくてイメージが氾濫しててすげー個人的なものでいいんでないかな、とか思った。そういう赤裸々なものを観るのはある種窃視の快と不快がある。(2016/2/19

このレビューはネタバレを含みます

お伽話のような家族の愛の物語だった。
「何かの夢、幻想に身を委ねなさい 生きるのだ」
『エンドレス・ポエトリー』の前段にあたる映画。ラストシーンでエンドレス~に繋がります。
こちらもホドロフスキー監督の自叙伝ですが、アレハンドロは幼く、父親ハイメと母親サラを中心としたシーケンスも続いていきます。

特にロシア系ユダヤ人でチリに移民してきているため何かと差別される共産主義者のハイメが、人道主義者なところ、そして体制への不満や葛藤を抱える人間くさいところも表現されていたり。家族から離れた彼が指導者の暗殺に失敗し、家族と再会するまでの苛酷な状況も描かれています。

母親サラについては、オペラ歌手になりたかったという彼女の願いをこの作品で実現。そして、彼女が様々な奇跡も起こしていきます。

今作も監督の心の中にあるものをリアルに表出した感じの作品。グロい表現や性的表現、無修正の部分もありますが、作り物感があまりしなくて、リアルに心に迫ってきます。そして全編にわたって色彩感覚豊かな映像、含蓄のある台詞が散らばっています。
とは言え、ぶっ飛んだ内容なのは間違いなく、驚きの連続でしたが。
※過激な表現があり公開時はR-15だったようです。

ハイメとアレハンドロの親子関係については、父親の息子を強くしたいという願望が出ていて、なかなかいいのですが、そのやり方が、旗からみていて、アレハンドロに気の毒な感じでした。でも、強い父親に優しい母親、裕福な家庭、この時代としては、いい少年時代だったかもしれませんね。

この映画は幼いアレハンドロに寄り添えように登場すら監督本人の他にも、アレハンドロの子供達が俳優や音楽で参加していて、今作とエンドレス~を合わせて、監督の集大成のような作品です。でも、まだまだ気力は衰えるような感じはなく(ほぼ90ですが)、次回作も制作中とか。
次はどんな作品で驚かせてくれるのか、楽しみです。

あっ、その前に観ていない作品もチェックしなくては...(笑)
ザン

ザンの感想・評価

3.9
イバニェス政権チリのすさまじさ。母さんはオペラ声をやり通したな。包容力に満ちた彼女は、全裸になったり放尿したりこちらもすさまじかった。でもキテレツ親父が、身障者を足蹴にしていた序盤は引いた。
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