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ゲームの規則のrinのレビュー・感想・評価

ゲームの規則(1939年製作の映画)
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死骸たくさん、死者ひとりの集団不倫劇──日仏ジャン・ルノワール特集より。上映前に坂本安美さんから素敵なエピソードのシェアが。権利交渉が難航する中、シネマテーク・フランセーズが日仏ならいいよと好意で無償許諾してくれて、ルノワール生誕130周年記念日の今日4Kレストア版の日本初上映が叶ったとのことです。

そんな『ゲームの規則』は、あるお屋敷で繰り広げられる不倫だらけの破滅的なパーティーのお話だった。パーティーの前にはウサギ狩りでドンパチ。狩場にはたくさんの死骸が転がる。その後のパーティーも似たようなドンパチ具合だが、死者はひとりに収まる。少な!無差別ドンパチでもっと死者出てもよかったのに。物語構成的な意味でわりとマジでそう思う。

エリック・ロメールとかのフランスの恋愛映画が本当に苦手かつ不倫の何が悪いんだ派、フランス恋愛映画でほぼ唯一のお気に入りがフランソワ・オゾン『焼け石に水』という私はこの『ゲームの規則』けっこう好きだったけど、絶対に恋愛映画のくくりではない映画なんだろうな。『焼け石に水』も恋愛映画っぽくないか……しかも原作ファスビンダーだしフランス映画っぽくもないか……

【死ぬまでに観たい映画1001本(第五版)】
267/1001
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