キミシマユウキ

セブン・サイコパスのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

セブン・サイコパス(2012年製作の映画)
3.3
脚本家のマーティは執筆中の新作『セブン・サイコパス』の締切が過ぎていてもなかなか筆が進まずにいた。そこで友人のビリー彼を助けようと動き出したが…

2012年のクライムサスペンス映画
『ファンタスティックビースト』等出演の
!!コリン・ファレル!!
主演ということで鑑賞。


サイコパス募集中


なんともメタな話。
殺人鬼を描く脚本家がネタに行き詰まり、本物のサイコパス達と出会って事件に巻き込まれていくという物語を映画というメディアで我々が鑑賞するのだ。ワロタ。
登場する7人の(?)サイコパス達はたしかにどこかオカシイし確実にイカれた殺人鬼なのだけども、みんなどこか愛らしくて嫌いになれない……これが監督の技か!
ただ物語自体は凝りすぎて失敗したかな?という印象。
タランティーノの二番煎じみたいになっちまいましたね。

主演は『SWAT』のコリン・ファレル。
彼の特徴的な眉毛は今作で特に八の字になっていて笑ってしまう。普段はカッコイイんだけど頼りないキャラで新境地だ。
友人役にサム・ロックウェル。
変人が似合います。でも色気がある。
他にも顔だけで人殺せそうなウディ・ハレルソン先輩や既に100人くらい殺してきました感のあるクリストファー・ウォーケンなど脇がとても豪華。

そんな題材と豪華なキャストなのに盛り上がりきらなかったのが残念。
でも100人の映画好きに聞いたら1人くらいはめっちゃ好きな人がいそう、そんな感じです。
この監督がこれ以降映画を作ってないということは、そういうことなのでしょう……(笑)

サイコパス映画好き、コリン・ファレルの八の字眉毛を見たい方、そして様々なタイプのサイコパスに殺されたい方にはオススメの作品。