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ネバーランド 完全版のカントのレビュー・感想・評価

ネバーランド 完全版(2011年製作の映画)
4.0
前編86分。ファンタジーと言うよりジュブナイル・アドベンチャー💡
少年ピーターがピーター・パンになるまでの軌跡を描く優良ドラマ。

ピーターパンと言えば1953年に製作されたディズニー・アニメ「ピーターパン」が有名ですが、元々の原作は1904年に戯曲、1906年に小説として発表された児童文学。
本作では1906年のロンドンの少年が主人公なので原作を踏襲していてオリジナルに近い味わい。特にフックの人物描写が秀逸!
~永遠の地~「ネバーランド」の科学的な整合性など妙に説得力があったりします😄

▼1906年ロンドン、イーストエンドの悪ガキ達。リーダーのピーターの笛の音を合図に金満な豚野郎から金目の物を盗む。
彼らのアジトのボスは、フェンシング教室の先生で紳士的なジミー。ジミーと悪ガキ達は骨董屋から水晶玉を盗もうと忍び込む。
水晶玉は「門」だった。※水晶(クオーツ)に電気振動を送ると正確な時を刻むように……不思議な水晶玉に振動を与えると異次元の世界へ転送されてしまう。
そこは時間が止まった永遠の世界「ネバーランド」だった。

同じく1726年に水晶玉に振動を与えてネバーランドに幽閉された女海賊ボニー船長率いる海賊共。彼らは200年以上、年をとらずに生きていた。
同じく、この世界の片隅に、部族ごと転送されてきたインディアンのカウ族の人々。酋長の娘タイガーリリーのマヤ。
そしてネバーランドの住人、銀色の羽を持つ「木の妖精」※原作ではピクシー・ホロウですが本作では木の妖精の呼称。

ディズニー版の「ロスト・ボーイズ」もフック船長も、その前身となる人物達が、それぞれ登場。

木の妖精が作り出す「銀の粉」と、異次元への門の水晶玉。それらを巡って活劇するぞ💡
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