コマミー

ミシマ:ア・ライフ・イン・フォー・チャプターズのコマミーのレビュー・感想・評価

3.9
【デカイコト】

レナード・シュレイダーを追う旅"番外編"

サーチを観に行ったあと、新宿に最近出来た[ディスクユニオンのシネマ館]を訪れた際、ついにこの作品の[輸入盤]が売ってたので、買って観てみた。

そもそも、なぜこの作品の円盤が売られなかったかと言うと、この作品の公開の話が配給会社に持ち込まれた際、[三島由紀夫]の遺族やら、彼を崇拝する右翼団体の集団が、[公開差止め]に動いたからだ。それに怖じ気づいた配給会社は、公開を[断念]。その後、日本版の円盤の発売も差止めになった。[幻]になった。

ポールとレナードの[執念]が合わさって出来たような作品だった。近年、[犬ヶ島]が公開された日本だが、本作と犬ヶ島の[日本の描き方]が似ていた。犬ヶ島で出てきた[アタリ]が実は、[三島由紀夫]なのでは無いかと思わせる。
日本で起きた[政界]と、[民衆の対立]、そして三島の[カリスマ性]をアメリカよりに表現させ過ぎず、[日本の表現]に近づけている事が嬉しかった。

これも[日本をよく知る二人]だからこそ、実現した作品であろう。

沢田研二の[次第に三島に近づける]演技が、ゾクッとした。

次第に身震いしてしまった作品だった…。

感情を刺激されてるように…。
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