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サイド・エフェクトのRのネタバレレビュー・内容・結末

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

実家で。

2013年の洋画。

監督は「オーシャンズ11」のスティーヴン・ソダーバーグ。

あらすじ

鬱病を患っていたエミリー(ルーニー・マーラ「ザ・ディスカバリー」)は精神科医のバンクス(ジュード・ロウ「キング・アーサー」)に処方された新薬「アブリクサ」の副作用(サイド・エフェクト)によって夫のマーティン(チャニング・テイタム「キングスマン:ゴールデン・サークル」)を殺してしまう。社会的責任を問われ、失墜する中、バンクスは独自に捜査を開始するが…。

Netflixにて、2度目の鑑賞。

ソダーバーグの引退作(その後、あっさり復活して「ローガン・ラッキー」を撮った笑)にして、個人的に「オーシャンズ」がやや苦手な俺にとっては個人的にソダーバーグ作品の中で1番面白かった作品。

つか、面白いんだけど、なんだろう?このWOWOWでやってそうな雰囲気はw

大きな枠組みで言うと「医療ミステリー」なんだけど、話の骨幹としては「薬の副作用で夫を殺したエミリーは黒か白か」ってところが話の持っていき所ということで、グイグイ引っ張っていく。

しかも、その当のエミリーを演じるのがアンニュイ顔女優、ルーニー・マーラ。

元々ものすっごく個人的にはタイプな女優さんなんだけど、今作のルーニー・マーラには、はっきり言ってやられる!!

もう綺麗すぎてクラクラするわっ!!

情緒不安定な役どころが多いイメージがある役者さんだけど、今作のエミリーは繊細さというか儚さというか、守ってあげたくなる感じで、世に言う「メンヘラ」っつーか、これは男が弱い奴や。

しかも、殺されちゃう夫役がチャニング・テイタムというところも…なんつーか笑。

まぁ、なんとなくわかる通り、というかタイプ的な配役でもわかる通り、結局のところ嘘だったわけで、そっからはジュード・ロウ演じるバンクス対エミリー&エミリーの元担当医シーバート博士(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ「ダッズアーミー」)になるんだけど、そこからも面白い!!

特にスーパーリッチ・ジョーンズ演じるシーバート博士、こっちもスーパーリッチさんが演じているだけあって滲み出る性悪感。特に終盤バンクスに煽られて、それまで割と理性的だった仮面が剥がれ、思わず店を後にするバンクスの後頭部をカバンで殴ってしまうシーンに爆笑。

そのシーンを含めて、社会的地位を剥奪され、嫁と子どもにも愛想をつかされそうになり、おかしいのは自分なのではないか?と周囲に揶揄されるくらい落ちぶれたバンクスが遂に逆襲する終盤の展開は爽快感がある。

エミリーに訪れる因果応報的なラストシーンも精神病を題材にした犯罪劇には相応しいラストと言え、なんだソダーバーグってこういうアイロニカルな作品も作れるんだと再評価した作品でもあった。
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