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サイド・エフェクトのtKoのレビュー・感想・評価

サイド・エフェクト(2013年製作の映画)
3.3
タイトルどおり新薬の"副作用"をテーマに、その薬と処方された女性に関わる人々たちのクライムドラマ。大きな展開はしないものの、コンパクトにそれでも見応えのある転がり方をするストーリー。そして主演のルーニー・マーラの表情が全編を通して非常に素晴しい。彼女の持つ幸の薄い顔立ちが前半と後半での内面の含みにうまく作用していてその表情や目線に思わずニヤッとさせられる場面が幾度もあった。対照的に顔の濃いキャサリン・ゼタ=ジョーンズや、事件に翻弄され動き回るジュード・ロウなどその他出演陣の配置も絶妙。社会的信頼関係の構図と全体的に漂う不穏な空気感など派手ではないけれど、なるほどな、と感心させられる作品です。
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