思い出になりきっていない過去と、共にゆっくり生きていく人々。本当に時間のあるときにゆったりと観たい映画。
何年も掛けて撮影したという景色は本当に綺麗。校庭の木々、そこから見える山々の美しさ。季節の移り変わりを見守るコーヒーの香り。
「誰かが訪ねて来たとき、誰もいなかったら寂しいだろう」という校長先生の言葉は、校長先生の気持ちそのものなのかもしれないし、私の気持ちかもしれない。
ここに来るとみんなが「お帰りなさい」と言ってくれる。
「内容を理解する」というよりは「なんとなくだけど、心に感じる」作品でした。
震災で脚本を書き直したと聞きましたが、書き直す前の脚本も気になりますね。
そして、美味しいコーヒーを飲みたくなります。