「忍耐なくして成長なし。」
この映画を観る前にふと耳にした言葉。
まさにこの言葉のような映画だった。
差別を乗り越え黒人として、
初めて大リーグで活躍した野球選手、
ジャッキー・ロビンソンの実話。
当然のように差別を繰りかえす人間の愚かさに、うんざりしあきれ果てるが、
味方し、親身になり寄り添ってくれる人間もいる。
抜擢してくれたオーナーから「やり返さない勇気を持て。」
と言われたロビンソンは、その言葉を深く受け止め耐え続ける。
そして彼のその姿勢は、やがて皆に認められ、リスペクトされていく。
地味でやや盛り上がりに欠けるが、「観てよかった。」と思える作品。過去にこのような、尊敬に値する素晴らしい人がいたからこそ今がある。