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42〜世界を変えた男〜のKentaCのレビュー・感想・評価

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)
3.9
第二次世界大戦終結後間もなくの黒人差別が色濃い時代に、黒人初のメジャーリーガーになったジャッキー・ロビンソンの受難と闘いの日々を描いた、史実に基づく物語。

当時の黒人差別のリアルがこれでもかと描写されていて、観ているこちらにも、主人公のその苦しみと怒りが伝播するほどで、
そんな苛烈な差別と侮辱に晒されながらも立ち向かい続ける姿に胸を打たれる映画でした。
そんなジャッキーを『ブラックパンサー』の故チャドウィック・ボーズマンが演じており、彼の意志と心の強さを見事に体現していて素晴らしかったですし、
野球に興味がない人にもオススメできる映画です。

また、「同情」の起源について、「苦しみを共に分かつこと」と語られる場面があって、その直前の一連の試合シーン含めて非常に印象的でした。
同情だとしてもそれは他者理解のための大事な一歩であり、そうした人の心の機微がうまく映し出されていたシーンだったと思います。
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