たかやん

42〜世界を変えた男〜のたかやんのレビュー・感想・評価

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)
4.0
ナイスピッチング!!
ダルビッシュのドジャース移籍後初登板ということで本作をようやくBS録画視聴。

副題(ー世界を変えた男ー)が少なくとも『ーアメリカを変えた男ー』だったらもっと早くこの映画をみてたと思う。


今回は映画のレビューというより、ジャッキーロビンソンデーについて。


4月15日はメジャーリーガーが全員が背番号42を背負う"ジャッキーロビンソンデー"なる記念日に今はなってる。

記念日にしてしまうことは、いいことばっかりでも無い。

記念日にする=人種差別は解決した過去の出来事とする、こととほとんど同義になってしまう。

そんな折今年5月、WBCアメリカ代表としても活躍した黒人選手アダムジョーンズが、試合中に観客から差別用語を浴びさせられた上にピーナッツを投げつけられたことを告白。

日本ではあまり報道されてないが、あのイチローでさえも氷やコインを投げつけられてることを、追随的に認めている。

メジャーリーグの人種差別は現在進行形。
同時に人種差別を問題にすることは、パンドラの箱を開けることに等しい。

「ニガニガニガ二ガ二ガァ~」(劇中セリフ)


日本人として考えないといけないのはイチローのことだけじゃない。
日本人横綱誕生ばっかり喜んで、モンゴル人力士たちをぞんざいに扱う大相撲ファンも、外国人選手を「ガイジン」と呼ぶことに何の違和感も感じないプロ野球ファンも、この映画でジャッキーロビンソンを敵視する白人となんら変わらないということを自覚だけはしないといけないはず。


キング牧師もマルコムXよりもモハメドアリよりもひとつ前のアメリカだということをもっと想像しないといけないなぁ~。


もう少しアメリカ史やメジャーリーグ史を勉強した上でもう一回見たい。

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以下今回のトレードについて独り言。


今年のトレードはダルビッシュの陰に隠れて青木宣親のブルージェイズ移籍にびっくり!ダルビッシュとは対照的に青木は首位独走チーム→低迷チームへの移籍…青木のモチベーションを思うとつらいですね((+_+))
残り試合、成績残すことだけに専念して、オフの契約勝ち取ってもらいたいところ。


一方でダルビッシュ加入したドジャースはトンデモなく強い!
ドジャース今年こそワールドチャンピオンなれるのか?!
ただダル移籍のおかげでマエケンとリュヒョンジンらとの先発ローテーション争いが益々加熱しそう。