ちゃーはん

42〜世界を変えた男〜のちゃーはんのレビュー・感想・評価

42〜世界を変えた男〜(2013年製作の映画)
4.2
カラーラインを破った男の物語

予告編の映像が素晴らしすぎて、本編が少し残念であった。
何が残念かというと、黒人選手の苦労や苦難が予告編のほうが伝わったという点だ。

ジャッキーがデビューしたのは、キング牧師の登場や、公民権運動の20年近く前の話である事実を踏まえれば、もっと過酷で罵倒されたことは容易に想像できる。

とは、言いつつも、ジャッキーロビンソンにだけ焦点を当てるのではなく、その家族や、実際にメジャー契約をしたブランチリッキーにライトを当て、よりリアルに描いていたことは素晴らしい。

カラーラインを破った男ではあるが、ここからが始まりなのだということも伝わった。

ジャッキーロビンソンの偉大さは次の言葉に集約できる。
「ベーブ ルースはベースボールを変えた。ジャッキー ロビンソンはアメリカを変えた。」

この男がいなければ、オバマ大統領は誕生していなかったかもしれない。
邦題に加えられた「世界を変えた男」には、創作物以上のリアルがあることを感じさせてくれた。
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