J四郎

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団のJ四郎のレビュー・感想・評価

3.8
「ホット・ファズ」「ベイビー・ドライバー」等のエドガー・ライトの青春アクション映画。カナダのコミックを原作としているだけあって擬音のビジュアル化などコミックっぽいエフェクトが満載。
脇役にクリス・エヴァンスやブリー・ラーソンが出ていたり出演者も何気に豪華です。

売れないバンドをしているピルグリム君がラモーナというファンキーなお姉ちゃんに一目ぼれ。しかし彼女をモノにするには邪悪な元カレ軍団、七名を次々に撃破する必要がある。レトロゲームのステージクリア型対戦アクションに挑む感じ。

ピルグリムは二股かけたり結構クズなんですが、やたらとモテる。これもギャルゲーってことか?ヒロインも西洋人のオタクが好きそうなビジュアルをしていて日本人の感覚にはちょっとついてけないかな?
出てくるキャラクターはめっちゃ濃くってアホばかりなので楽しいです。
ただしアホすぎるこのノリはついていけない人もいるので注意。

ストーリーはDTオタクの妄想全開なしょうもない話ですが、エドガー・ライトのセンスが炸裂していて映画自体はめちゃクール!彼独特の編集&カット割りがもうカッコ良すぎです。
アクションも色んなアニメやゲームのパロディ、小ネタが次々に飛び出して楽しいのなんの。ガリアンソードっぽいのまで出てきます。

この後にアメコミキャラを演じている役者さんが多いのも特徴かな。エドガー・ライト作品の中でも好みは分かれそうな一品ですが(今回ちょいチャウ・シンチー作品ぽい)、クールで楽しい映画であることは確かです。
J四郎

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