湯っ子

ラブバトルの湯っ子のレビュー・感想・評価

ラブバトル(2013年製作の映画)
3.8
これはまさにプロレスなんでしょうね。技をかける方とかけられる方、信頼関係がないとこれはできない。その上男女関係だから、まさに「肌が合う」としか言いようがない本能的に惹かれ合う間柄じゃないと。
あれだけバトルを繰り広げた後にセックスするなら、そりゃあふつうに清潔なベッドの上にしたんじゃ興醒めだもんね、わざわざきったない沼とかあちこちぶつかって痛そうな階段とかに移動する。しかもとっても体力を消耗するしんどそうなかっこうで。キタナイとかイタイとか忘れるほどセックスに没頭できるか挑戦する、その姿は求道者のよう。それまではお互いが闘いの相手だったのが、ふたりで過酷な環境に立ち向かう共闘になっている。
ふたりはそれぞれ心に問題を抱えているらしく、このぶつかり合いはセラピーとなっているらしい。精神と肉体を痛めつけて悟りを開く、みたいな。観終わってえらい疲れたけど、なかなか爽快な気分。劇伴がちょっとユーモラスで軽い感じなのも「『愛とは…セックスとは、快楽とは…』みたいに大まじめに語ってる映画じゃないですよ!」って言ってるみたいに感じて良かった。
湯っ子

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