2011/8/31鑑賞(鑑賞メーターより転載)
久々に帰ってきた娘と、事あるごとに反発しあう母。そしてその裏に隠された祖母の過去。フランス映画のミステリーもの、しかも現代と過去が絡み合った時間軸構成なのでつい身構えてしまうが、そういった映画にありがちな「自ら感情移入することを拒む雰囲気」もなくハリウッド映画のような入り込みやすさがあった。娘と母の関係修復が表の主題だが、その根底にある「封建的な環境からの自立を望んだ祖母の回想」が胸に痛いし、それが極まるラストは...それを知っていたからこその母の態度だったのか?後を引き回想したくなる映画。