なめこぷりん

プリズナーのなめこぷりんのレビュー・感想・評価

プリズナー(2007年製作の映画)
2.5
1時間半位なので観やすい。
キービジュアルからしてサスペンスかな?と思いますが、この映画でメインなのは事件の真相などではなく、修復的司法により加害者の男と被害者の女が再び対面して話し合い、互いにケジメをつける事です。
本編は事件に至るまでの2人の過去の場面と事件によって狂わされた2人の現在の場面が交互に入れ替わってストーリーが進んで行きます。
男性の過去はともかくとして個人的に女性の過去に関しては日常に近いのでリアル感を感じる事が出来ました。
修復的司法云々関係なくある日突然事件に巻き込まれるという事実がどんなものか2人の男女の事件に至るまでが描かれているのでリアルに感じる事が出来ました。そこが私の中でこの映画で面白かった所です!
でも男性(ジェレミー・レナー)の死刑囚という設定はこの作品が伝えたい事の邪魔にしかならないのでは、と思います……
そして最後の修復的司法の説明で一気に冷めました。まるで修復的司法推進のための教育映画の様な印象になってしまい映画としての芸術的魅力に欠ける気がします。