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大統領の料理人のtsのレビュー・感想・評価

大統領の料理人(2012年製作の映画)
3.1
フランス料理ってどれも美味しそうで、観ていてずっと楽しかった。誰かに料理を作る機会があると、相手が喜んでくれる料理って何かなと考えて、作って、サーブして、お酒を飲みながら笑ってもらえる、ってほんとうに幸せを感じる。料理好きの人はとっても楽しめる映画。オルタンスがとても幸せそうだった。

ただ、主厨房のシェフとのぶつかりあいを見ていて、当たり前のことなんだけど、どのコミュニティを切り取ってもその中に対立やささくれた関係はあって、そこで戦い続けるにしても、新しい世界に挑戦するにしても、それって孤独な戦いなんだなとつくづく思った。

作品としてはあまり深いうんちくはなく、脚本として描き切れていないなぁと消化不良なところもそれなりにあったが、料理の楽しさとフランス料理の美しさ、プロのこだわりや、強い信念と根性に接することのできるいい作品。フランス版 Auld Lang Syne には思い切り泣かされた。

ちなみに、なんとなく邦画にありそうなストーリーだと感じたのは自分だけだろうか・・・。
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