出てくる料理がどれも美味しそうで、空腹時に観るのはとてもつらい。大統領に作る料理だから、もっと華美で厳かで芸術性に富んだものを想像してたけど、シンプルだけど繊細で温かみのあるものばかりで、ちょっと親しみを感じられた。でも、祖母の味や家庭的な味と言いつつ、めちゃくちゃ手が込んでてびっくり。本当に家庭であんな料理出てくるのかな。調べたかったけど、料理名が横文字かつ耳馴染みのないものすぎて全然ピンと来なくて覚えられなかった。くそう。
主演のカトリーヌ・カロがとてもチャーミングで美しい。田舎のおばちゃんな役柄なのに、どことなく上品。助手のニコラとの掛け合いとか関係性が可愛くて好きだなぁ。ただ、現在と過去とでカットがすぐ切り替わるし、ポンポンと展開していくので感情移入はしにくかったかも。
あと、厨房を聖域として、料理や食材には愛を、料理人の仕事には誇りを持っているにも関わらず、ふざけて食材を投げたり、怒って調理器具を払い飛ばしたりする演出はどうなのかとちょっと気になった。
