大統領の料理人の作品情報・感想・評価

「大統領の料理人」に投稿された感想・評価

男社会のなかで芯を持って料理に励む女性、オルタンス。
際立って見苦しい嫌がらせやハプニングはなく、和やかな現在と緊張感があり刺激的な過去を交互に見せて飽きずに見られる。
ただ、意図の読めないシーンもいくつかあった。「このシーンは見てる人をどんな気持ちにさせたいの?」という。
具体的に言うと、オルタンスが大統領と会ったシーンは3回ほどあるが、うち二回は言葉少なにすぐ別れる。そのときのオルタンスの気持ちがよくわからない。最後の手紙で言ったとおり、「貴方がどう感じているか分からず戸惑った」ということなのか。なら、もう少し献立に悩んだり、仕切りに様子を伺ったりするシーンを入れて欲しかった。

あと、材料に拘る料理人なら野菜を人に投げつけるのはやめたまえ。

料理の描写は「シェフ フードトラックなんたらかんたら」の方が美味しそうだったかな。画面の青みが強かった気がする。
でも主人公がレシピを呟きながら料理してくれるのは嬉しかった。

ただ、全体的にクセがなく見やすい映画だった。
ポスターに「その一皿がフランスを変えた」とあるが、特に何も変えてはいない。
TGMH

TGMHの感想・評価

3.9

オルタンスが
とってもチャーミングで魅力的!
そして周りの状況に左右されず芯があり、
ブレずに自身の信念を貫く姿勢には
ただただかっこいいなと。


料理に関する映画や
料理人の映画はたくさん見てきたけど
食材や、食べる人への愛情を
ここまで感じられる人は初めて見ました。


実在するダニエル・デルプシュさんをモデルに
作られた作品ということだったので、
映画の構成なんかの細かい部分なんて
どうでもいいんじゃないかな、と思います。
だって実話なんだから


強いて言うなら三時間映画にして
もう少し細かく描いてもらいたかった感はあります。
それくらいオルタンスに引き込まれました


歳を重ねていって
オルタンスと同じくらいになった時には、
こんな愛情溢れる女性になりたいなと思いました。
itos

itosの感想・評価

2.7
おいしいごはんがいっぱい出てくる映画は大好きです!

その中でも結構お固めな印象だったので、私とは合わなかったですがいい映画でした
えあ

えあの感想・評価

3.0
2019.01 インフル休みで観た映画3/4

宮廷内での嫉妬や立場争いなど。シェフもの映画としては特筆すべきものがなかったかな。南極に行くに至ったつながりも希薄。

でもフランスのエリゼ宮というのを初めて知りました。ミッテラン大統領かわいい。
Satsuki

Satsukiの感想・評価

-
官邸での最後にはすごくもやもやするけど彼女と彼女の料理を喜んで愛して楽しんでくれる人たちがいたのも本当で、芯が強くて我を通す彼女のセリフがテンポよく綺麗でかっこいい、調理のシーンも絵が美しくて見てるだけで楽しいです
tarosan

tarosanの感想・評価

3.7
出てくる料理は全部美味しそう。
家庭料理がテーマだと忘れるくらいの高級感。

厨房で料理人が人参を投げるシーンはちょっと残念。
主人公が、若くも美人でもないがとても凛として上品で美しく、彼女のつくる料理は素朴だけど美味しそうで大統領うらやまだった
仕事に誇りをもち自由に生きる女性を描くメラニーグリフィスのワーキングガールを観た時のような熱いものを感じた
いい映画でした
mukyu

mukyuの感想・評価

3.1
面白い作品でしたがモヤっと感が残る。
何を本懐として仕事に向き合うかはそれぞれ違うからなぁ…
台風、大丈夫でしたか?
関東地方、かなり被害が出たようですね。
九州での事態ほどではないにせよ、交通網の
復旧が昼あたりまでかかり、午後出勤や休みになった方、
急遽呼び出された方もいらっしゃったでしょう。

被害の処理をされていたり、朝の通勤で何時間も
待たされた方々、お疲れ様でした。

ボクは結局今日はお休みになり、急に出来た休み
なにをして過ごそうかと考えるまでもなく、
ホームシアターする事にしました。

好きな映画をかけながら、家事や読書。
一通り済ませてから、初見の映画を。

フォロワーの方のレビューを拝読して、
その内容に感銘を受けてこれはいつか
観なければと思った矢先の棚ぼたな休み。
これは何かの巡り合わせかなと鑑賞しました。

実際にいらっしゃる料理人をモデルにした物語です。

ミッテラン大統領時代のフランス。
素材の良さを活かした、「おふくろの味」を
希望した大統領が呼びつけた、ロブションが
名刺を交換したほどのセンスと腕前を持つ
オルタンスは、フランスの片田舎でレストランを営みながら、
フランスの郷土料理を海外から学びに来た人達に
教えたりしていました。

官邸は、完全に男社会。
それまで女性がいた事の無かった「聖域」で、
オルタンスは自分のやり方を変えずに過ごします。
若い助手や何人かの理解者とともに、あくまで
デコレートされたものではない、トラディショナルで
かつ素材の美味しさを活かした料理に、大統領は
いたく感動してオルタンスに直接礼を伝えます。

伝統に基づいた料理の素晴らしさを語り合い、意気投合する2人。
何度かオルタンスを呼び、職務の移動時間も忘れ話す大統領。
お互いに敬意と思い遣りを持ってやり取りを重ねる中、
オルタンスは官邸のシェフ達に疎んじられていきます。

オルタンスは、約2年で疲弊して退職、
南極観測隊の専属シェフとして勤務します。
観測隊の男所帯には信用され、頼られるオルタンス。
官邸時代のエピソードと対比するように語られていきます。

官邸時代は、陰口を言われながらも自分の好きな
服、ヒールで颯爽と歩きます。
観測隊時代は、髪すらとかさずボサボサ、防寒具を着用。
どちらも、黒いエプロン。

一方では、男社会の厄介者。
一方では、男社会のまるでマドンナのよう。

ちょっと気が強いけど、自分の仕事には最善を尽くして
激務の大統領の心を癒すオルタンス役の
カトリーヌ・フロが、とにかく素敵で。
どこかチャーミングですらあります。
年齢を重ねた故の魅力、女性にもあります。

オルタンスが作る料理が、とにかく美味しそう。
お腹が空いてしまう事、うけあい。

プライド、とはちょっと違うかな。
仕事を与えられ、それを待つ人(達)のために
ベストな仕事を心を込めて、積み重ねていく。
プロってこういう事なのかな、と。
どんな仕事でも同じなんじゃないかなって。

オルタンスは、1年の勤務を経て南極を去ります。
隊員から惜しまれる事で、その積み重ねは伝わっているんだなと
自分の事のように嬉しくなります。

オルタンスには、未来があります。
自ら掴もうとしている未来が。

よい休日になりました。ありがとうございます。
本当のプロフェッショナル、ってどういうことなのでしょうか。
つくづく、考えさせられて。


ミッテラン大統領のプライベートシェフを務めた女性の実話に基づくお話。

フランスの田舎町で、母や祖母から受け継いできた料理を人々に振る舞っていた、オルタンス・ラボリ。
一度名刺交換しただけという、ロブションの推薦で55番地にあるエリゼ宮で働くことになります。
主厨房は、プライドを競い合う男社会が存在するけれど。
コックコートも、コック帽も彼女には必要無し。自分の好きな服装に、ヒールの靴を履き。
そして。ブラックエプロン。


彼女の作るのは。
格式張った料理ではなく、素朴な故郷の味。大統領が彼女を選んだのも、飾り気のない素材の味を大切にする、そこに魅了されたからなのです。
はじめは、挨拶すら出来なかったけれども。互いの共通点、即ち料理本を通じ、交流が始まり。少しずつ、けれど確実に、築かれていく信頼と絆。

夜、他には誰もいない厨房で。
極上のトリュフトーストを肴に、ワインを重ねる。そこにいたのは、一国の大統領ではなく。
さりげなく、互いを尊重し、思い遣る心。

真摯に、誠実に。
オルタンスの心は疲弊し、遂には。

エリゼ宮を後にしたオルタンス。
次の職場として選択したのが、南極のフランス観測基地、というところも彼女らしくて。

もう、ヒールは履いていないし、ワンピースは着ていない。夜会巻きだったヘアは無造作に括られている。
同じなのはブラックエプロンと、料理に対する愛情だけ。
けれども、基地の男たちに受け入れられ、敬愛されている様は、自分のことのように嬉しくて。

一年の任期を終え、彼女は新たな決断を。


男性社会で戦う女、の話なら他にもたくさんあります。
この作品が、とても、とても私の心に響くのは。


ゆっくり、考えましょう。

また。アニエス・ベーのワンピースを着てみたくなりました。





新宿武蔵野館 百周年記念上映
9月 「実りの秋の名作食堂」一本目
>|