"Stick together... and we'll be all right. Good luck"
話題の7月22日を見る前に、ポール・グリーングラス監督の作品を1つ鑑賞。
海賊4人に拉致されたコンテナ船の船長の実話。
とても苦しい映画なんだけど、いろいろと考えさせられた。
ソマリア人の漁師たちが海賊になれなければいけない理由。
海賊の1人が"やりたくってやってるわけじゃない"という顔をする。
食べるものがないと言い、「漁師なら魚を食べればいい」と船長に言われると「アメリカ人が魚を獲るからだ」と言う。
そして海軍たちの冷静沈着な仕事ぶりが逆に怖かった。
船長にとっては、人生で最も過酷な経験だけれど、きっと彼らにとってはこなすべき仕事の1つ。船長が救助されてメディカルチェックを事務的に行う女性と、我慢していたものが一気に溢れて、声にならない声を出す船長の対比。
言わずもがなトム・ハンクスの演技は素晴らしい！
彼の演技があるから、この映画によりリアリティが生まれる。
責任感と希望を最後まで捨てなかった姿勢に心が打たれた。
182本目 / 2018
