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キャプテン・フィリップスのcのレビュー・感想・評価

キャプテン・フィリップス(2013年製作の映画)
3.3
2009年に発生した「マースク・アラバマ号」乗っ取り事件。
海賊の人質となったトムハンクス演じるリチャード・フィリップスの伝記映画。

ソマリア沖のアデン湾は海賊が多発する地帯だそうで、
海賊と言っても以前は漁師だったという見解もあり、
内戦や放射能汚染の海での漁業廃業、国際的な問題も絡み合って、弱者である彼らが貧困の末、海賊をせざるを得なくなったという背景もあるようです。
冒頭、海賊側のシーンでは貧しそうな村の10代のソマリア人が海に出て海賊行為をしてくる様 リーダーに厳しくハッパをかけられている場面。。。


リチャードが船長のコンテナ輸送アラバマ号は、海賊から必死で逃げ惑い、抵抗するも、鬼気迫るこの4人にとうとうシージャックされてしまう。
リチャードが人質になり様々な交渉、脱出のチャンスを試みるも、彼らの切羽詰まった必死さに勝つ事が出来ず。
海賊4人内での亀裂が見えてきて、リチャードを殺してしまおうとする者と絶対に殺してしまっては駄目だと諭すリーダー各。。。


シールズの登場で海賊達はみるみる窮地に追い込まれていく
めちゃくちゃ悪者にしか見えなかった海賊だけど複雑な背景が見えるとこちらの気持ちも複雑だった。
こんなことしなくても漁師をしてこつこつ働けば稼げる、と海賊に諭すリチャードに
「アメリカだったらな・・・」と呟く海賊。
怯えるリチャードに
「大丈夫、金を貰えば必ず生きて帰す。ただそれだけだ・・・」


リチャードの絶望的な演技はきっと観客の涙を誘うんだろうなと思いながら、私はちょっとトムハンクスとの映画の相性が良くないのか、いつも入り込めず。
ハラハラドキドキ感とシールズの活躍は堪能できます。
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