いきなり常務誘拐から始まり、その後身代金を届けるため会社の重役が引きずり回される。
そしてあらゆるメディアが届ける人を追跡して、常に犯人がその姿を見れるように仕向ける。
実現するかどうかは別にして、繁華街を100人単位のカメラマンで取り囲んだまま動くという画は確かにインパクトがある。
それに比べると後半はなぜ盗まれたのかという部分で捜査一辺倒の地味な展開。
ミステリとしてよく出来ている脚本だとは思うのだが、演出が微妙。
特に渡哲也と永瀬正敏が全くかみ合ってないのがよく分かる。
急に冗談みたいなことを言い出すのが新人というのは、勘違いでしかない。
誘拐の真相や犯人はよく出来ているだけに、非常に勿体ないつくりだった。
