つるみん

愛の亡霊のつるみんのレビュー・感想・評価

愛の亡霊(1978年製作の映画)
3.3
衝撃作〝愛のコリーダ〟の次に作られた大島渚監督作品。

ジャケだけ見ると何だか〝愛のコリーダ〟との姉妹作品と受け取っても良いのかもしれない。確かに雰囲気などは酷似しているが〝愛のコリーダ〟のようなハードコアポルノの印象はなくサスペンス映画となっている。日本風にいえば〝怪談〟に近い。

妻であるセキは夫の儀三郎を待っている間に兵隊帰りの豊次と関係を持つようになり儀三郎の目を盗んで情交を重ねる2人。その隠れた関係が進行していき遂には邪魔者の夫、儀三郎を殺害してしまう。
しかし、その3年後。セキは元夫の儀三郎の幽霊に苦しめられる…。

〝愛のコリーダ〟同様、フランスも製作に関わっているので非常に色彩感覚は優れている。そして大島渚監督にしてはシンプルな内容となっていると思う。先ほども言ったがこれは〝怪談〟である。決してホラー映画ではない。
ラストは結構ショッキング。
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