Matilda

NERVE ナーヴ 世界で一番危険なゲームのMatildaのレビュー・感想・評価

3.9
劇場で見逃していた今作、アマゾンにあったので早速鑑賞。

とにかくエマロバーツとデイヴフランコが可愛い作品ではありましたが、それ以上に現代に蔓延する様々な問題を考えさせられました。

内向的で写真が趣味のヴィーはあることがきっかけで親友と喧嘩し、その頃流行っていたゲームアプリ『NERVE』を始める。それは利用者が挑戦者と視聴者に分かれ、挑戦者が視聴者の求める挑戦をクリアして賞金を得るというものだった。彼女はこの刺激的なゲームを楽しんでいたが…。

現代では様々な媒体でライブ配信をすることができるし、オンラインゲームなども盛んに行われています。その中で、見る側、見せる側というこの映画でいう挑戦者と視聴者といった構図も現代には存在していると思います。だから、現代にも、この映画で起こったようなことが、簡単に起こりうるのです。

SNSの匿名性というのはとても怖いものです。責任を自分自身で負わなくてもいいような気分になってしまう。誰かを誹謗中傷しても、誰かを煽っても、個人が特定されないから大丈夫、そうやって思っている人は現に多くいると思います。そのひとつの発言が、誰かを傷つけてしまうかもしれないなんて、全く考えずに。
個人だけでなく、集団での攻撃が容易でできてしまうのも怖いところです。いつの間にか、賛同者が集まって、それがスタンダードなんだと勘違いしてしまう。スタンダードなんかじゃないのに。

この映画は本当に深いと思いました。大事なことを訴えかけている。
ネオンにNYの綺麗な街並み。その中に潜む重くて深い問題点。

こういう問題は、現代でも簡単に起こりうる。実際にどうなんでしょう、調べてみたら簡単に見つかりそうで、怖いです。
Matilda

Matilda