円柱野郎

劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

TVアニメ「銀魂」の劇場版第2弾。

映画が始まったと思ったら“映画泥棒”を銀さんがとっちめるという映画ネタのメタ展開から。
まさか「映画泥棒(第3バージョン)」のアニメ版(ロトスコープ)が拝めるとは思ってなかったが、その後はクドクド劇場扉の前で銀さんの説教が続いて、ツッコミ待ち状態。
本編の入りまでが長い(苦笑)
でもまあこれでこそという感もある。

結局“映画泥棒”そっくりのキャラは“時間泥棒”という名のタイムマシンで本作のキーパーソンの一人なのだが、原作が続いている作品の劇場版という事もあって、原作進行と切り離した舞台で好き放題させるための仕掛けでもある。
おかげで銀さんは5年後に飛ばされて右往左往するわけだが、ここからはとことん「お前5年間に何があった!?」というギャップギャグが繰り広げられる。
「5年後の世界」という設定の中でキャラが勝手に動いている感があるよね。
そういう感じがなかなか良い。

銀さんのモノローグツッコミも全開で、シリアスとギャグのサンドイッチも良いテンポだし、個人的には前作の「新訳 紅桜篇」よりも楽しめたかも。

5年後の神楽は口調が普通になり、さらに「勘違いしないでよね」を連発。
おい制作、釘宮理恵にそれを言わせたいだけじゃないのか。

5年間ギャップのギャグで一番笑ったのはエリザベスの変貌ぶりだが、中の人の声がずるいわ!w
あと…「珍さん」の風貌はダメだろw
と、観ているこちらもついついツッコミを入れさせられてしまう。
うーむ、気づけば術中にはまっているぞ。

劇中でバカなギャグを連発しているものの、銀さんが消えて万屋がバラバラになったことで、結局みんなにとって坂田銀時や万事屋という存在がどういうものだったかというテーマでは一貫していると思う。
そういう意味でもサブタイトルの「万事屋よ永遠なれ」は内容にマッチしていたんじゃないだろうか。
まあ「完結篇」はアレだ、今となってはジョークだな。

劇場版らしいラストバトルを終え、歴史が変わったことでキャラが消えていくシーンはギャグ展開に終始。
これも、それでこそって感じか。
オチの新八(本体)もお約束ですかねw
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