少し前の映画なのですが、とても好きな作品の一つです。
たしか全編北九州市ロケだったはず。
あまり前面には強調されないとはいえ、我が故郷が使われているのは誇らしい限りですね。
山崎君の初々しい演技もいいし、何より清水くるみちゃんがめちゃめちゃ可愛らしい。
⚠️ネタバレ⚠️
公開当時はストーリーをしっかり追えていなかったと改めてわかりました。ジホの恋人だったテウンとの思い出があり、そこから二人の恋の応援をしようと奮闘するわけですね。
冒頭あんなに明るくて、積極的でキュートなジホが、なんでちょっと地味ではっきりしない楓を見つけて寄っていったのか、最初わからなかったんですよね。
でも後半でジホの過去の様子が描かれてなるほどと思いました。ジホは楓に、過去の自分を重ねていた。だから楓の様子が目に止まったし、友達になろうとした。
それって（映画であることはさておいて）すごいことだなと思います。物静かな女性へのかかわり方って難しいですよね。ひとつ何かしらのハードルを飛び越えなきゃいけない。
でもジホは飛び込んできた。
テウンとの過去で変われたジホだからこそ、出来たことなんですよね。
そして楓と雄介のじれったい恋模様。これももどかしくて好きですね。外から見てる分には平気なんですけど、人ってやっぱり傷つくのがとても怖い生き物なんですね。少しずつ、ほんとに少しずつ距離を縮めて確かめ合ってる。でもそれは、楓が中学生のとき雄介にちゃんと嬉しいことをされてたからこそ踏み出せたところでもあります。その光が灯ってなかったら楓は迷子になってたかもしれない。
そして極めつけの、ラストのスケートリンクでの、楓の切ないセリフ。
もうたまりません！！
キュンキュンしっぱなしです！
あの、かすれるような、絞り出すような声で、
「好き！……………って、……言って？泣」
と繰り返すひと言。
もう号泣でした。たまらん。たまらんのです！
人によっては退屈なストーリーかもしれないのですが、こういうハッピーエンドでみんなが幸せになれるのはとても好きです。
