処女作「花占い」がそれなりにヒットしたアニエスは作家を目指すが、父であるデュモン将軍の猛反対に遭い、パリに住む兄の元へ逃げ込む。画家として大成していると吹聴していた兄は実はバルザック博物館のただのガイドであったが、そこを兄の住む豪邸だと勘違いしたアニエスは、バルザックの初版本を売ってしまう。自分の犯した間違いに気づいたアニエスが取った手段は、、、的なお話。
過激なのはタイトルだけで、内容はそこまでではないです(笑)。
軽妙なテンポで進むコメディ映画の名作ですね。
60年以上前のモノクロ作品なのに、観応えのある造りになっています。
登場人物のセリフや動きが非常に軽快で、観ていて疲れないライト感。
女ったらしのフランス人男性というキャラも実にコメディっぽくて良いですよね。妙に憎めないところもまた良し(笑)。
そして、何よりもやはり主演のブリジット・バルドーが最高です。
非常にキュートで健康的な魅力いっぱいのコケティッシュな女性をバッチリ演じきっています。
ラストは多分日本を描いているのでしょうけど、かなりトンチンカンな描写で、そこはやや残念。
それでも、ブリジット・バルドーの魅力を十分に堪能できるコメディ映画の秀作です。