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小さいおうちのktyのレビュー・感想・評価

小さいおうち(2013年製作の映画)
3.8
昭和11年、東北から上京し、松たか子演じる奥様の家の女中タキを演じる黒木華の生涯を、舞台となった赤い屋根の小さい家を中心に描いたホームドラマ。

晩年のタキを演じる倍賞千恵子の書いた自伝のノートを軸に、シナ事変から東京大空襲の移り変わりの回想を、昭和モダニズムの家での芝居で見せる作品。

外装がモダンで、玄関ガラスにはステンドグラスが入り、和洋折衷の間取りに、女中部屋、真っ赤な洋風瓦の屋根と、西洋風のエクステリアに小さな庭。このセットが主人公の様。

ブルジョア家庭の幸せが戦争に翻弄される様子を熟考されたであろう脚本と演技で淡々と見せる演出が粋。

プチ三角関係の空気感と、上流階級と、全く見せない戦闘シーンで、想像を巡らすことができました。

さすが山田洋次監督です。😊
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